トピックス

吉川 惠さん
マイナビチャレンジマッチを突破‼

2019年6月22日(土)東京で行われた
マイナビチャレンジマッチで
吉川惠さん(高1)が女流プロ2人を撃破。
見事4連勝で勝ち上がった。特筆すべき大活躍である。

現在は女流プロを目指して九州研修会に在籍し、
D1クラスに位置しているが
Cクラスに上がるのは時間の問題であろう。

吉川さんは中学2年の時に
LPSA中学生名人全国優勝を果たすなど
女子の大会では実績多数。
最近では3月の広島高校十傑戦で女子で初めて優勝、
5月には高校選手権広島県大会女子個人の部で
全国大会出場を決めている。

小学生のころから見ているが
あの頃は詰将棋が好きで将棋は終盤型。
今は序・中盤もレベルアップして
全体的に将棋がしっかりしてきた印象。

次のステップである一斉予選は7月20日。
本選出場には女流プロに3連勝という厳しい条件だが、
今の勢いならワンチャンあっても不思議ではない。
がんばれ、あやちゃん!(青木)


第25回中国将棋団体対抗戦
過去最多、82チーム417人の参加

昨年、過去最多72チーム(1チーム5人)の参加で、
将棋ブームを実感したのだが、
今回はそれを10チームも上回って記録大幅更新となった。
(職域の部32チーム、フリーの部50チーム)

その要因として前回からフリーの部D級を設けたことがある。
これにより初級者が参加しやすくなり、
実際フリーDは6→12チームに増えた。
あと、依然として将棋界がひんぱんにメディアに取り上げられ、
世間に注目を浴び続けているのも大きい。
東京や大阪ではたいした数ではないが、
地方都市広島ではなかなかの数だと言える。
幸い欠席者も少なく無事終えることができた。

長年大会の運営に携わって感じるのは、
当たり前だが準備が大切だということ。
備品などの物はもちろん、スタッフが大会の趣旨を理解して、
よりスムーズに楽しんでもらえるかの心構えが重要。
そうすると不思議にトラブルも起こりにくい。

来年への課題として、
これ以上増えたらどうするか、というのはある。
今回、会場のキャパ的にMAXに近く、
次回はチーム数制限をするとか、
別会場との併用などを考えておかないといけない。
このことに関しては
主催者の中国新聞社と協議して決めることになる。

ともあれ、今回の大盛況に乾杯!!


2018年をふり返って

2018年をふり返ってみたい。

先ず今年は何といっても豪雨、猛暑、台風、地震の
自然災害が各地で猛威をふるったこと。

広島においても豪雨により
多数の犠牲者が出る事態となってしまった。
ここに改めてお見舞い申し上げたい。

話題をガラッと変えてプロ野球。
地元カープはリーグ3連覇を達成して
広島の街を大いに盛り上げてくれたが、
日本一には成れず、3年連続の4連敗フィニッシュは、
あまりにも悲しい結末であった。

将棋界では一時、8大タイトルを8人で分け合う、
群雄割拠の状態。
ここに若きエース藤井聡太七段が割って入るのは
間違いないが、王者の地位を
確立できるかは先の楽しみ。

その藤井七段、今年は新人王の獲得もあったが、
朝日オープンでの優勝が圧巻であった。
そして順位戦はデビューから未だ無敗。
現在、藤井フィーバーはピークを過ぎたが、
またいつ再燃してもおかしくない。

広島アマ棋界に目を向けると、
三次市立十日市中学校
(熊谷政彦、国広友基、北川陽大)
が団体戦全国大会で連覇の快挙。
昨年と同じメンバーが残っていたとは言え、
立派である。

個人では西紫月さんが
LPSA中学生女子の全国大会で優勝を果たした。
他では石井萌夢さん(小5)が目立った。
駒姫名人戦の優勝をはじめ、
女子の大会、一般大会などで大活躍だった。


最近の将棋界のこと

先ずは、糸谷哲郎八段が来期A級昇級を決めたこと。
広島県出身としては村山聖九段以来20年ぶり。
ちなみに糸谷八段は少年のころに
村山九段の指導を受けたことがある。

羽生善治竜王が、国民栄誉賞を受賞した。
永世七冠の称号が決め手で、たいへん喜ばしい。

ちょっと残念なニュースとしては
里見香奈女流五冠の奨励会退会が決まったこと。
女性として初めて三段リーグ入りした先駆者だけに
寂しく思う。
まだ道は残されてはいるが、たいへん困難であり、
そして肝心の彼女自身の気持ちがどうなのか、
というのがある。

もっとも沸いたのは、
やはり藤井聡太五段の朝日杯優勝!
ベスト8からの対戦では名人、竜王、A級を撃破。
昔、羽生さんが歴代の名人を倒して
NHK杯優勝を遂げたのを思い出す。
今後も、しばらくは対局のたびに中継カメラが入り、
その動向がマスコミで取り上げられることであろう。

最後に広島の話題を。
2月4日に行われた
第24回中国将棋団体対抗戦(中国新聞社主催、1チーム5人)
に過去最多の72チームが参加した。
これまでの記録66チームを大幅に上回り、
ここでも藤井効果が現れたようだ。


今年の10大ニュース?

今年を振り返って、
私的に印象に残った話題などを順位付けしてみる。
(田儀)


「藤井効果」の波及で、
子ども大会における参加数が過去最多更新続出。


三次市立十日市中学校が
団体戦で全国優勝。
(熊谷政彦、国広友基、北川陽大)


田中倫規くん(広島学院高2年)、
2度目の村山杯怪童戦優勝と、
高校生大会における全ての全国大会出場権獲得。
(高校選手権、高校竜王、新人戦)


中国将棋団体戦は
64チーム327人の参加を得る。


女子の有段者増える。
(広島市在住者だけでも知る限り8人居る)


山崎隆之八段、JT杯初優勝!


小林海都くん(修道高3年)、
広島高校十傑戦で3年連続優勝。


吉川 惠さん(広島国泰寺中2年)、
LPSA女子中学生全国大会で優勝。


広島県出身奨励会員の成長。
(貫島永州三段、村田楽2級、鷹取尚弥4級)


田中佳久さん、中国将棋名人位に返り咲き。

棋界全体で見れば、
先ずは藤井聡太四段の29連勝と、
それに伴う「藤井フィーバー」。
そして、羽生さんの永世七冠称号。
その他、「ひふみん」や
若手棋士の初タイトル獲得などが挙げられよう。


夏の大会まとめ

<中国将棋名人戦>
田中佳久さん(山口)5年振り名人に復位!

<中学生選抜将棋選手権女子の部>
吉川惠さん(広島・国泰寺中2年)がベスト4に残り4位入賞。

<中学校将棋団体戦>
三次市立十日市中学校(熊谷政彦・国広友基・北川陽大)
全国優勝!

<村山聖杯将棋怪童戦>
田中倫規くん(広島学院高2年)が2度目の優勝!
参加人数は過去最多の259人。

<LPSA主催 中学生女子名人戦全国大会>
吉川惠さん、優勝!

<テーブルマークこども大会(広島会場、小学生以下対象)>
参加者が過去最多の727人。


中国名人戦は上原さんが先勝し、
2局目もあと一歩のところまで追い込んだが、
田中さんの執念?に逆転負け。
吉川さんがベスト4の活躍。
この勢いのままLPSA中学生女子全国大会で
優勝を飾った。
十日市中学校が全国優勝の快挙!
村山杯・テーブルマークともに最多を更新。
藤井効果は絶大なり。



藤井聡太四段活躍!

藤井聡太四段の連勝が止まらない。

史上最年少棋士としてデビューしてから
27連勝中(平成29年6月17日現在)
ついに不滅の記録と言われた歴代1位の
28連勝に王手をかけるところまでせまった。
果たして新記録達成なるであろうか?
藤井四段は現在、連日メディアで取り上げられ、
普段は将棋に興味を持たない人でも、
今やその存在を認識している状況。

ここまで世間の注目を浴びるようになった要因の一つとして、
アベマTVの企画「藤井聡太四段、炎の七番勝負」
の影響が大きかったと思われる。
デビューしたての彼は、若手強豪やトップ棋士ら7人と対戦し、
将棋ファンはその模様を
映像で間近に観戦する機会にめぐまれた。
対戦成績は6勝1敗と大きく勝ち越し、
その倒した相手の中には
棋界の第一人者である羽生さんが含まれている。
この結果はフアンに軽い衝撃を与え、
高い評価を得ることになった。

連勝はいつか止まるし、過熱取材もじきに収まるであろうが、
彼自身の成長進化はしばらく止まりそうにない。


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